資金計画では、金利上昇のリスクについても考える必要があります。30年や35年の長期間、ローンを返済し続けるのですから、当然ながら金利は上がったり下がったりします。今のような低金利のときには、低い金利を長期間固定できる、長期間固定金利型のローンを選ぶほうがよいことになります。逆に金利が高いときには、市場金利が下がったらローンの金利も下がるように、変動型や2年か3年の固定期間選択型を選ぶとよいことになります。注意したいのは、借入額を増やすために、低金利のローン商品を選ぶことです。実は、予算が厳しいときに、不動産会社がすすめる資金計画に多いことなのです。金融機関がローンの借入額を決める判断材料として、年収負担率を見ます。借り入れ当初の毎月の返済額が少ないほど、たくさん借りられるという図式なので、そのときの最低金利のローン商品をすすめるというわけなのです。低金利の今なら最低金利のローン商品といえば、短期間で金利が変わるローンがほとんどですから、金利上昇のリスクをもろにかぶってしまいます。たとえ借入額を増やせるとしても、こうしたぎりぎりの資金計画を組んでしまうと、金利が上昇した場合に返済額が上がってしまうので、返済が苦しくなるという事態が起こりうるのです。このときに余裕資金もなければ、たちまちローン破綻となります。健全な資金計画には、金利上昇リスクに配慮したローン選択をしていることも、鍵になるのです。