主婦の知恵ブログ

自転車の旅人

2012.01.15

自転車の旅人には、この言葉には特に含蓄がある。われわれは、つねに前に進むつもりで、前方の視野に気をとられている。これから生起すること、これから見えてくる風景に意識の指向性が強く働いている。つまり時間軸での未来を、空間における前方としてイメージする傾向か強い。しかし実際はどうなのか。記憶というものを参照すればわかるように、経験したことが見えているのは過去の方向においてである。もし後ろを向いて、来し方を振り返るとすれば、通り過ぎたところを遠ざかれば遠ざかるほど、風景の全体性が見えてくる。

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それは自己の体験や、かつて成した行為の意味、巡り合った人びとの姿が、より大きな関連のなかで見えてくるということだろう。