当時の灘高は京大には弱かった。京大は入試問題の傾向も違うし、あまり情報が入ってこなかったのだ。ちなみに、灘高時代に私は理系だったが、東大文系を目指す人がどのような勉強をしているのかという情報もたくさん入ってきたので、そうしたノウハウが弟の受験のときに役に立った。私の弟は、あまり有名でない私立一貫校に行っていて、そこでの成績が真ん中くらいだった。彼は京大の哲学科を目指していたが、まず無理な成績と思われた。私は京大についての情報をほとんど持ち合わせていなかったので、無理を承知で弟が高2のときに志望校を東大に変えさせた。東大文系の受験ノウハウなら灘高の友だちから聞いていたからだ。そのノウハウをもとに勉強法を変えさせ、東大一本に絞って受験対策をさせたら、最終的にはその学校始まって以来2人目という東大文I現役合格を果たしてしまった。